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グッバイ、レーニン! [DVD]

グッバイ、レーニン! [DVD]

これは良すぎる! 後に残るだろう名画!
熱烈な社会主義の母親が心筋梗塞で倒れて意識不明の間にベルリンの壁が崩壊して、息子は母親の体調を気遣って世間は変わらず社会主義のままで或るかのように装って暮らしていく話。
まずドイツの風景が素敵! 部屋の中のクラシックな感じとか、劇中ではバカにされてたけど東の服すごく可愛いのとかいいなー、って。あとパンクはやっぱ抑圧された社会から生まれるんだね。
それから早送りの映像の使い方とかが洒落てる。テンポが良くなって、二時間飽きない。レーニンの像が飛んでくる所とか、絵的にすごくシュールで笑ってしまった。
それにしても。やっぱ社会主義って理想の社会なんだよね。資本主義の目先の利潤を追った競争社会に囚われないで、みんな平等に生きよう、っていうすばらしい理念。なのに失敗したのは、出てくるのが早すぎたからだと思う。マルクスは現代の、中国とかインドとか第三世界の台頭で環境問題とかが深刻に迫ってて、資本主義が揺らぎかけてるときに現れたら、全世界を席巻したと思う。第一次対戦中に初めて社会主義国家が成立してしまったから軍備と社会主義が結びついたのだと思う。あとは、マキャベリズムになるけど、正しい指導者がいなかったんだと思う。それは現代でもいるとは限らないし、一代良い指導者がいたとしても永続的なものにはならないけど。
うーん。社会は難しいですね。イスラームだって”イスラーム”って言葉の語源は”平和を愛する人”って事なのにね。過激派とか現れるし。とりあえず、理系の考えることじゃないわ。そして受験生のやってることじゃない!