2007-07-20



 重力ピエロ

ミステリあんまり好きじゃないあたしがそこそこ楽しめるくらいに面白かった。遺伝子とかガンジーとかゴーギャンとかいちいち詳しいなぁって感じで、あと主人公以外の人間の心理描写があんまりされない。解説ふうに言うとスタイリッシュ。そこに主人公のすぐ喜んだり焦ったりするところがユーモラスに効いてるとでも言いますかね。まあ技法については挿し話いれすぎで時間や場所の切り替えがうまくいってなくて、わかりにくいところも多くて拙いからスタイリッシュって表現も微妙だと思う。で、一応ジャンル(ジャンルづけするのは好きではないけど便宜上多用してしまうね)はミステリでいいんですかね? ミステリにしては詰めが甘い、てか証拠で追い詰める話しでもないからなあ。でもこの少し曖昧な感じが好みです。読んでてだいたい結末わかったと思ったら、ちょっとひねりがあったのもよかったと思います。


 時をかける少女

すごいよかった。やっぱり漫画とは違うね。映像作品の6:4の画面ならではの1カット1カットとか、まことがありえないくらいばかなのとかほんとアニメの魅力の凝縮。映画だからぷつぷつ切れないし、作画も手抜かないし音楽も凝ってるし、これ楽しめないひとはクズだと思うね。本気で。あ、まことの声は高山みなみかと思ったら違うんだね。

てかまことのすごいばかなのが可愛い。爽やかな女子高生って感じがする。それから空とかの夏らしい描写。あたしはあんな時かけやらAirとかみたいなものすごく綺麗な夏の青空を見たことないと思う。東京に住んでるせい? でも東京が舞台の映画やアニメもあたしの見たことのない青空を映す。時かけも舞台は神奈川あたりじゃないかと思うし。電車見ると。青高みたいな学校は楽しいけどときどきすごく悲しい。漫画とかドラマみたいな絵に描いたような青春が羨ましい。学校に自転車で通って、広い校庭があって、みんな同じ制服を着る。そんな高校生活はあたしは体験出来ないんだな、なんてしみじみ思う映画でした。絵コンテ買っちゃうかも。